スマホでダンプの運搬回数を記録する方法.
運転席からダンプの運搬回数を数えましょう。1回の運搬を1タップで記録し、タップごとに時刻が残ります。ダンプ別の回数とシフトの合計は運搬日報に書き出せます。
スマホでダンプの運搬回数を記録するには、シフトごとのフォルダにダンプ1台ずつのカウンターを作り、ダンプが積んで出発するたびに、そのダンプのカウンターを1回タップします。タップは時刻付きで保存されます。各カウンターにはそのダンプの運搬回数が残り、フォルダはそれを足してシフト全体の合計を示します。
運転席の窓に「正」の字を書いて数える方法は、週の締めで自分の数と運搬業者の数が食い違うまでは十分に使えます。食い違ったときに問われるのは、何回運んだかだけではありません。どのダンプが、いつ運んだかです。1回ごとに時刻が付いた記録なら答えられますが、並んだ「正」の字では答えられません。
このガイドでは当ブログのアプリTally Counterを使い、1人が1台のスマホで数える場合を説明します。対象は、ショベルカーやホイールローダーのオペレーター、現場の台数確認係、運搬日報にサインする人などです。タップするのは自分です。スマホがダンプを検知したり、積載量を量ったり、伝票を読み取ったりすることはありません。
運搬の記録に必要な項目
運搬の記録は、どのダンプが、何回目に、いつ、どれだけ運んだかの4点に答えます。分かりやすい例が、米国フロリダ州運輸省(FDOT)の様式700-050-54、トラックの荷台容量で計測する材料の日報(Daily Report of Truck-Measured Material)です。ダンプごとに1行を使って車両番号と容量を書き、運搬1回ごとに番号付きの欄があり、その下に荷降ろしの時刻を記入します。最後に運搬回数と体積の合計を書きます。
ダンプごとのカウンターでも同じ記録が残ります。カウンター名がダンプ、1回のタップがそのダンプの次の運搬で、履歴にはタップごとの時刻が保存されます。体積は後から、運搬回数と荷台容量で求めます。伝票番号と材料は、これまでどおり伝票から転記します。
カウンターは一つか、ダンプごとか
| 設定 | 分かること | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 一つのカウンター(搬出台数) | 現場全体の運搬の通し番号と、それぞれの時刻 | 毎回違うダンプが多い、または現場の合計だけが必要 |
| ダンプごとのカウンター | ダンプ別の運搬回数、1回ごとの時刻、その合計としてのシフト全体の数 | 同じダンプが一日中往復する、または運搬業者に回数単位で支払う |
このガイドではダンプごとのカウンターを使います。あるショベルカーのオペレーターも、アプリのレビューで同じ使い方を紹介しています。「1シフトで200台以上のトラックに積み込みます。このアプリで1台ずつ記録でき、タップした時刻も自動で残ります。」
フォルダの合計に意味があるのは、中のカウンターがすべて同じものを数えているときだけです。シフトのフォルダにはダンプのカウンターだけを入れてください。同じフォルダに合計カウンターを別に作ると、すべての運搬を二重に数えてしまいます。交通量の手動カウントガイドでも、車種別のカウンターに同じ考え方を使っています。
シフトのフォルダを作る
現場ごとに、北工区・日勤のようなフォルダを作ります。ダンプごとにカウンターを追加し、現場での呼び方に合わせて名前を付けます。号車、ナンバー、運転手の名前などです。この例ではT-12、T-07、T-31、T-05です。
| 設定 | 値 | 理由 |
|---|---|---|
| ステップ | 1 | 1回のタップが1回の運搬 |
| 初期値 | 0 | リセットすると次のシフトが0から始まる |
| 目標 | オフ、または予定の運搬回数 | 進み具合が分かる。超えても数えるなら「カウントを続ける」にする |
| 色 | 運搬業者ごとに1色 | 同じ会社のダンプがひと目で分かる |
| メモ | 数えるルール | スマホを手にした人が、いつタップするか分かる |
「初期値未満の値を許可」はオフにして、うっかりマイナスを押してもダンプの回数が0を下回らないようにします。リストにないダンプが来たら、最初の運搬が出発する前に、同じフォルダにカウンターを追加します。
数えるタイミングを一つに決める
何をもって1回と数えるかを決め、各カウンターのメモに書いておきます。積み込む側なら、積み終えたダンプが出発したときに数えます。受け入れる側なら、フロリダ州の様式と同じく荷降ろしのときに数えます。到着時に数えるダンプと出発時に数えるダンプが混ざると、2人の合計が合わなくなります。
次に、タップの方法を選びます。
- フォルダのリスト: シフトのフォルダを開くと、ダンプごとにプラスとマイナスが並びます。出発したダンプをタップします。
- ホーム画面のウィジェット: ダンプごとに小さいウィジェットを追加し、それぞれ別のカウンターに設定します。スマホのロックを解除した状態なら、ウィジェットをタップするとアプリを開かずに運搬を1回追加できます。
- Apple Watch: ウォッチでシフトのフォルダを開き、ダンプをタップします。スマホが受け取るのが後になっても、各タップにはタップした時刻が残ります。Apple Watchのカウンターガイドで設定と同期を説明しています。
- 音量ボタン: アプリが画面に表示され、カウンターのロックが解除されている間だけ、開いているカウンターで増減できます。ポケットの中やロック画面からは使えないため、ダンプ4台より搬出台数カウンター一つに向いています。
運転席がうるさい場合は、バイブレーションをオンにすると、カウントされたことを手で感じられます。スマホをホルダーに固定するなら、「画面をオンのままにする」を有効にします。
数え漏れと押し間違い
T-12のつもりでT-07を押したら、T-07から1を引き、T-12に1を足します。履歴には両方の修正が時刻付きで残るため、記録は起きたことを隠さずに示します。
タップせずにダンプが出てしまったら、気づいた時点で追加し、運搬日報にも印を付けます。そのタップで保存される時刻は追加した時刻で、ダンプが出発した時刻ではありません。
スマホをポケットやドアポケットに入れる前に、カウンターをロックします。ロックしたカウンターは、解除するまでアプリで変更できません。
記入例:1シフト、ダンプ4台
これは架空の10時間シフトです。3台は各10 m³、大きめの1台は14 m³を積みます。
| ダンプ | 荷台容量 | 運搬回数 | 体積 |
|---|---|---|---|
| T-12 | 10 m³ | 14 | 140 m³ |
| T-07 | 10 m³ | 13 | 130 m³ |
| T-31 | 10 m³ | 12 | 120 m³ |
| T-05 | 14 m³ | 9 | 126 m³ |
| シフト合計 | 48 | 516 m³ |
フォルダの上部には48と表示されます。体積は運搬回数×荷台容量で、スプレッドシートで計算します。積載量がトン単位で決まっている場合も、同じように掛け算します。これは目安として扱ってください。山盛り、積み不足、水分の多い土などで実際の量は変わります。支払いが計量伝票や実測の数量に基づく場合はそちらが優先で、カウントは伝票の抜けがないかを確かめるために使います。
履歴からは往復にかかる時間も分かります。T-12は10時間で14回なので、平均すると約43分に1回です。昼に90分の空きがあれば、昼休み、土捨て場での順番待ち、故障のどれかです。カウントで分かるのはどこを確認すべきかで、どれだったかまでは分かりません。
シフト終了時に合計と時刻を書き出す
何かをリセットする前に書き出します。Tally CounterのCSVには、用途の違う2種類の記録があります。
- カウンター一覧CSV: カウンターごとに1行で、名前、フォルダ、現在の値、最後に記録された操作の時刻が入ります。これがダンプ別の運搬回数です。フォルダの列でシフトに絞り込み、値を運搬日報に写します。
- カウンター履歴CSV: ダンプ1台につき1ファイルで、操作ごとに1行、日時、操作の種類、操作の値、操作後の合計値が入ります。カウントの行では、操作後の合計値がそのダンプのシフト内での何回目かを示します。合計値の列を縦に足さないでください。累計であって、別々の運搬ではありません。
元のファイルは残し、体積の計算はコピーで行います。次のシフトに向けて、各ダンプのカウンターを0にリセットします。リセットは時刻付きで履歴に記録され、前日の運搬もそのまま履歴に残ります。日付で履歴を絞り込めば見つかります。
カウント、フォルダ、目標、履歴、CSV書き出しは無料です。Premiumでは、現場の記録で必要になることがある機能が加わります。伝票番号を書ける履歴のメモ、工事日誌用のPDF書き出し、1週間の日別運搬回数などの詳細な統計、フォルダ全体の複製やリセットの一括操作です。
運行管理システムが必要な場合
カウンターが保持するのは、タップした運搬だけです。積載量を量ることも、伝票を読み取ることも、GPSでダンプを追跡することも、請求書を送ることもしません。Tally Counterのカウンターは1台の端末に保存されるため、2か所のゲートに確認係が2人いれば記録も2つになり、後で合算します。複数のスマホの合計をリアルタイムでまとめることはできません。
計量した積載量、ジオフェンスによる荷降ろしの記録、全車両を見守る配車担当者が必要な現場では、そのために作られた運行管理システムやテレマティクスを使ってください。量を測る必要がある仮置きの土砂の山も同様です。スマホで在庫を数えるガイドが扱うのは置き場にあるものを数える方法で、置き場から出ていったものではありません。
よくある質問
運搬日報を使わずにダンプの運搬回数を記録するには? シフトのフォルダにダンプごとのカウンターを作り、そのダンプが積んで出るたびにタップします。フォルダにシフトの合計が表示され、各ダンプの履歴には1回ごとの時刻が残ります。最後に合計を表に書き出します。
運搬回数から立方メートルを計算するには? 各ダンプの運搬回数に荷台容量を掛け、結果を足します。例では、4台で48回の運搬が516 m³になりました。これは目安で、支払いには伝票や計量した数量が優先されます。
スマホのロックを解除せずに数えられますか? ロック画面からはできません。ロックを解除すれば、ホーム画面のウィジェットでアプリを開かずに運搬を1回追加でき、Apple Watchなら手首から数えられます。音量ボタンは、カウンターが画面に開いている間だけ使えます。
伝票番号はどこに書きますか? Premiumなら履歴の記録にメモを追加できるので、運搬1回ごとに伝票番号を残せます。メモを使わない場合は、伝票を運搬順に並べ、履歴の時刻と照らし合わせます。
生コンや収穫物の運搬にも使えますか? はい。生コン工場から出るミキサー車にも、収穫期の穀物やサイレージの運搬にも、車両ごとのカウンターと1日ごとのフォルダを使います。カウントはアカウントなしでオフラインでも使えるので、電波の届かない現場や畑でも役立ちます。
明日の最初の1台で試す
明日来るダンプでシフトのフォルダを作り、何回か試しにタップして、カウンター一覧CSVを書き出します。名前、フォルダ、合計が運搬日報と同じように読めれば、カウンターを0にリセットし、本番のシフトも同じ方法で数えます。
ダンプの運搬回数はカウンターの15の使い道の一つです。iPhone、Apple Watch、Android向けのTally Counterを入手するか、先に機能をご覧ください。